目覚し時計より20分早く起きた。二十歳の頃の夢を見てた。当時の恋人との会話や一緒に過ごした部屋、もどかしさやむなしさみたいな感情に浸たされて目が覚めた。沈んだ気持ちで、布団から起き出すことも二度寝をすることも出来なかった。目をつぶって、夢で見た記憶を反芻しながら目覚し時計が鳴るのを待った。

立派なごぼうが安かった。新ごぼうだそうだ。いつもは大ぶりに切って煮てしまうけど、せっかくだからささがきにして味噌汁にしてみた。だしも無し、ごぼうを茹でて味噌を溶いただけ。ごぼうのいい匂いがした。ささがき、難しかった。包丁の切れ味がよくない。