金曜日のなすカレーを食べた。冷凍してあったオクラをのせた。キャベツにはコーン。おいしかった。

ドンッ、ドンッと和太鼓のような音が鳴った。スマホを見たら12時ちょうど。雷だったのだろうけど、短く歯切れのいい音が連続したので何か別の音かもしれないと警戒した。スマホが鳴った、電話の着信、甥の名前が表示される。もう半年以上会ってもいない。平日の昼間に中学生の番号からの電話、緊急事態かと構えた。はい、と出てみたら同時に「○年○組○○○○です。」と名乗った。発話がかぶったせいか、もう一度「○年○組○○○○です。」と言われた。声は甥のものだった。私は「おじさんです、間違い電話かな」と答えた。「あ、間違えた。」「そうか」と電話を切った。元気かとかどうしたとか一言聞いてもよかったかなと思った。

「空気読めよ、いいから黙れ」をされた。実際に言われたのではない。相手は同意しないだろうけど、私はそう受け止めた。それほど私がいらだたせたのだろうと思う。申し分けないことをした。と同時に、先方にとっての私は、そういう対応をしてもいい相手なんだと知る。親しいからこそなのかもしれないし、一段下の扱いなのかはわからない。ただ私の個人的な感受性の問題で、凍ってしまった。取り急ぎ、自分をあたためた。自分の書いたものを読んだり、自分や家族の写った画像を眺めたりして自分の文脈を思い出す。よく寝られた。すっかり直った。